音楽考察感

購入したCDやレコード+Amazon Music Unlimitedで聞いた音楽のレビューと言うかなんというか


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    タグ:アルゼンチン音楽

    今夜のご紹介はこちら。

    ay
    アルゼンチンの女性シンガーソングライターAyelen Secches(アジェレン・セッチェス)のデビューアルバム「Carte Postale」です。


    こちらもよく知らずにジャケの雰囲気とアルゼンチンの新人女性歌手ということで購入。Nora Sarmoriaにハマってからアルゼンチン女性歌手をちょこちょこ買ってます。

    この方90年代生まれの若い女性SSWで、7歳頃からクラシックピアノやギターを習っていたとのこと。小さい時に聴いたビートルズの影響を強く受けたようでビートルズ関連のコンテストにも出ていたらしいです。その後ブエノスアイレスの若手の登竜門的コンテストで賞を受賞し、それが認められる形で作ったのがこのデビューアルバムのようです。こう聞くとビートルズっぽい感じのロックかと思いますけど、そこはアルゼンチン、あんまりビートルズっぽさは無くて、どちらかというとジャズやクラシック的な色が強く出ている作品でした。

    収録は全9曲。

    1. Mujer 1 (Buenos Aires) 
    2. Mujer 2 (Amsterdam) 
    3. Mujer 3 (Montevideo)  
    4. Mujer 4 (Esslingen)
    5. Mujer 5 (Paris) 
    6. Mujer 6 (Liverpool) 
    7. Mujer 7 (Caracas)
    8. Mujer 8 (Nueva York)  
    9. Mujer 9 (Berna) 

    全曲オリジナルで基本的にピアノを弾きながら歌うスタイル。
    世界各地の都市名がタイトルについてますが、各都市の女性から届いた手紙を仮想テーマにしたコンセプトアルバムになっています。

    コツコツという足音から始まる1曲目「Buenos Aires」。透明感のあるやさしい歌声とフルートとピアノが気持ちよくてリラックスできる曲。この歌声大好き。

    2曲目「Amsterdam」は自由自在なクラシック的なピアノとボーカルでしっとりと。

    3曲目「Montevideo」はジャジーなベースとパーカッションのアンサンブルが気持ちいい疾走感のある曲。途中に入るピアノを弾きながら?の高速ラップがかっこいいです。

    4曲目「Esslingen」は現代音楽的な響きから入る不思議な響きの曲。ヴィブラフォンとピアノのアンサンブルが面白いです。

    5曲目「Paris」はフランス語で歌ってます。ここでも自由自在のピアノが聴けます。

    6曲目「Liverpool」は軽やかなメロディのジャジーなピアノポップ。ベースが効いてます。

    7曲目「Caracas」はクラシカルなピアノから入る少し切ない響きのあるメロディーの曲。

    8曲目「Nueva York」は英語で歌ってます。ささやくような歌声とチェロとピアノがとても気持ちいい。

    9曲目「Berna」は影のあるクラシック的なピアノインスト曲。

    ジャズから現代音楽、クラシック、ポップまでいろいろなピアノが弾ける人のようでピアノの音だけでも1枚作れそうな感じがしました。ボーカルも自由自在ですし、才能の塊と言った感じ。

    参加してるメンバーがアルゼンチンジャズシーンの方たちのようなので、全体的にジャズ色が強くなっていて、アレンジも凝ってて面白いです。ベースのDaniel Mazaが気になったので、この人の参加してる他作品も聞いてみたい。と、思って調べたらOsvaldoとHugoのFattoruso兄弟とトリオでやってる人でした。納得。

    直近はどういう活動してるのかと思って、YouTubeで検索してみたらギターを弾き語りで歌ってるライブが出てきました。これもギターを自由自在に引き倒してて本当に素晴らしい。次のアルバムも早く聴いてみたいです。

    女性SSW好きの方におすすめです。

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    今夜はこちらを。

    sued


    Sued & Nikitoff(スエド & ニキトフ)の同名アルバム。
    2016年に発売されたMartin Sued(バンドネオン)とLeandro Nikitoff(ギター)のデュオによるアルゼンチンタンゴ/ショーロ作品です。

    タンゴと言うとしっかりと聞くのはAstor Piazzolla(アストル・ピアソラ)ぐらいだったので、コンチネンタル・タンゴ(ゆる~いタンゴ)とアルゼンチンタンゴの違いも知らずにいたのですが、数年前にJuan D'Arienzo(フアン・ダリエンソ)とCarlos Di Sarli(カルロス・ディ・サルリ)というアルゼンチンタンゴの巨匠のキレッキレのアルゼンチンタンゴを聴いて衝撃を受けてからアルゼンチンタンゴの虜になり、そこからいろいろと聴くようになりました。

    で、こちらの作品、アルゼンチンタンゴでバンドネオンとギターのデュオということしか事前情報がなかったのですが、このジャケの哀愁ただよう感じは間違いないだろうと言うことで購入してみました。

    今回書くにあたってちょっと調べてみたのですが、実はこのデュオ、アメリカの国立機関であるNational Endowment of the Arts(国立芸術基金)で賞を取ってるみたいです。こちらの作品は100年間のタンゴをカバーした作品とのことで、オリジナルが2曲入ってますが、その他はアルゼンチンの巨匠たちのクラシックになってます。

    収録曲数は全10曲。

    1. Amurado 
    2. Palomita blanca 
    3. Maipo  
    4. A San Telmo 
    5. Malena 
    6. Un vals en París  
    7. Sanyo
    8. 1.0.
    9 Don Agustín Bardi  
    10. Dos bohemios 


    作曲クレジットを見てみると、Horacio Salgan(オラシオ・サルガン)、Pedro Laurenz(ペドロ・ラウレンス)、Anselmo Aieta(アンセルモ・アイエタ)、Eduardo Arolas(エドゥアルド・アローラス)、Roberto Grela (ロベルト グレーラ)、Lucio Demare(ルチオ・デマル)などなど巨匠の名前がずらり。

    演奏は素晴らしいの一言。

    クラシックなアルゼンチンタンゴやショーロを二人がそれぞれの楽器の音に反応しあってときにはパーカッシブに時にはユニゾンしたりとキレキレで絶妙なコンビネーション。

    ジャケのイメージ通りで雨の日なんかにゆったり部屋でお茶でも飲みながら聴いてるとホント幸せになってしまいます。あ、でも暗い曲ってわけではなく、なんていうんでしょう、曇り空のヨーロッパの石畳を歩いてる時に雲間から光が指して来るイメージと言うか、哀愁漂う中に明るさと力強さがあるような。難しいですけど、そんな感じです。

    アルバム1枚33分なのでこれも繰り返し聴けてしまう一枚。

    こういう作品に偶然出会えると嬉しくなってしまいますね。

    Martin Suedのオリジナル楽曲[Sanyo]もLeandro Nikitoffのオリジナル楽曲[Dos bohemios]もどちらも素晴らしいので、本当に才能が豊かな方達なんでしょうね。今後の活躍に注目。


    あと、アルゼンチンタンゴを聞いてて思うのは曲のラストがすご~く優しく終わるのなんでなんでしょうね。
    他の音楽だと盛り上がって最後の1音は強くなりがちなんですけど、アルゼンチンタンゴはスッと消え行くように終わってく感じ。
    あの最後まで哀愁漂う感じがとても好きなんですけど、そういうマナーがあるんですかね。聞けば聞くほど奥が深い。アルゼンチンタンゴ。面白い。

    あ、「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」と言う映画も素晴らしく良かったので、映画好き音楽好きすべての方におすすめです。
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