音楽考察感

購入したCDやレコードのレビューと言うかなんというか


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    タグ:クラウトロック

    本日の1枚はこちら。

    ac


    Anthony Childの「Electronic Recordings from Maui Jungle, Vol. 2」です。2016年作品。


    ハードミニマルで有名なSurgeon(サージョン)の本名名義の作品です。サージョンはだいぶ前にDOMMUNEで見てから好きになりました。好きって言ってもあんまり詳しくないので、ざっと調べてみるとイギリス出身で現在46歳でクラウトロックなどに影響を受けてる人みたい。あーだから好きなのか。


    本名名義なので内容もちょっと変わってます。マウイ島のジャングルの中でBUCHLA社のMusic Easelというシンセを使ったインプロビゼーションとのこと。もうそのコンセプト聞くだけで気持ちよさそうだなってことで購入。


    このMusic Easelっていうシンセがまた結構な名機らしく、1973年発売のオリジナルは相当希少価値が高いらしいです。2013年に復刻されてるみたいなんですけど、これで使ってるのはどっちなんですかね。と思って、見開きジャケの写真見たら結構ピカピカの機体使ってるんで復刻の方かもですね。全然いい音ですよ。


    収録は2LPで全14曲。
    A1.Open Channeling
    A2.Truth Is Healing
    A3.Old Technology
    B1.I Remember
    B2.Amoré
    B3.Nine Personality Type Map
    C1.Colonisation
    C2.Super Sacred Sunday
    C3.A Nightfall Of Diamonds
    C4.Relational Constellations
    D1.Cellular Reintegration
    D2.Wyatt’s Inspection
    D3.5000 Spirits
    D4.Farthest Known Object


    マウイ島の自然を感じながら展開される即興シンセアンビエント/ドローン。
    70年代シンセらしいあたたかい音でマニュエル・ゲッチング辺りに通じる気持ちよさがあります。飛行機の音なんかに呼応するように音像が変わっていくのがとても面白いです。森のざわめき、鳥の声も聞こえたりするんで、フィールドレコーディング系アンビエントの名盤Ariel Kalmaの「OSMOSE」をなんとなく思い出しました。これはVol.1も欲しくなる。

    アンビエントなシンセ/ドローン/クラウトロック好きの方におすすめです。

    本日の1枚はこちら。

    sen


    イタリアのプログレバンドSensations' Fixのデビューアルバム 「Fragments of light」です。74年作品。

    Cluster(クラスター)好きにもオススメと書かれてたので、よく知らなかったんですけど、買ってみました。
    こちらは2013年に再発されたもの。近年はサンプリングされたりで再評価されての再発だったみたいです。2012年には未発表音源集も発売されています。オリジナルは結構高いみたい。

    メンバーはRichard Ursillo(Bass)、Keith Edwardsuitar(Drums, Percussion)、Franco Falsini(Vo,Guitar, Synthesizer)の3人。ジャケにRobert Fripp(ロバート・フリップ)へ向けた「ここにもヘブンリーミュージックがあるよ」的なメッセージがあるので、Fripp&Enoの影響を受けてるのかもですね。Fripp&EnoのNo Pussyfootingが73年ですし。

    ベースのRichard UrsilloはイタリアのジャズロックバンドCampo Di Marteの元メンバーらしいです。「CONCERTO ZERO - LIVE 1972 / 2003」と言う発掘音源的なアルバムに参加情報がありました。ドラム以外のメンバーは存命みたいですけど、目立った情報は見つけられなかったです。


    収録は全11曲。
    A1 Fragments Of Light
    A2 Nuclear War In Your Brain
    A3 Music Is Painting In The Air
    A4 Windopax And The Stone Sender
    A5 Space Energy Age
    A6 Metafel + Mafalac
    B1 Space Closure
    B2 Music Without Gravity
    B3 Do You Love Me?
    B4 Life Beyond The Darkness
    B5 Telepathic Children

    内容的には折り重なった浮遊感のあるスペーシーなシンセにギターや曲によってボーカルの入るサイケ/プログレと言った感じ。74年のイタリアでこの内容はかなり独特だったのではないかと。Clusterとは全然違いますけど、たしかにどこか通じる気持ちよさはあります。

    重ねたシンセとアコギの上で歪んだギターがゆらゆらと入る最高に気持ちいい「Music Is Painting In The Air」、シンプルなドラムマシーンの上にシンセ、ギターとボーカルが入るCAN的なサイケな雰囲気がある「Spacer Energy Age」、ビヨーンビヨーンな音のシンセと手数の多いプログレらしいドラムがかっこいいプログレワルツ「Space Closure」、浮遊感のあるシンセにエコーの効いたギター、ドコドコしたドラムが入った催眠的な気持ちよさのある「Windopax And The Stone Sender」、折り重なったシンセ音にギターがまさに天国的な「Telepathic Children」も最高。

    あんま知られてないかもですけど、これはなかなか掘り出し物。気持ちいいので繰り返し聴けます。中心人物のFranco Falsiniはアンビエント系のサントラも1枚発売してるようなので、そちらも気になります。

    シンセなプログレ系好きな人におすすめです。

    今夜のご紹介はこちら。

    manu


    Manuel Gottsching(マニュエル・ゲッチング)のE2-E4:2016 35TH ANNIVERSARY EDITIONです。



    もう名盤すぎて語ることも特に無いですけど、35周年盤とかいうのが出てたので買ってしまいました。

    音源はManuel Göttsching本人によるリマスター音源を使ってるらしいです。オリジナルの音聞いたこと無いのでよくわかんないですけど、悪くないんじゃないかと。
    ジャケットもオリジナルを再現したエンボス加工。(チェス盤みたいなところが凸凹してる感じ)こういうのうれしい。

    けっこう長めな本人によるエッセイもありました。
    スターウォーズのR2-D2の名前に影響受けたこと、コンピュータープログラムに凝ってたこと、父親に教えてもらったチェスについてのこと、チェスの最初の一手の定番がe2-e4であることなど色々書いてありました。

    録音されたのは1981年12月12日、クラウス・シュルツェとロングツアーを再開し始めた時期に、テンション上がって?自分のスタジオで自分のためだけのソロコンサートをしていたものを運良く録音していたのがこのアルバムらしいです。よく一発録りって書いてますけど、言っちゃうと客のいないソロコンサートみたいなアルバムなんですね。録音しといてくれてありがとうって感じ。


    収録はA面B面別れてますけど、全部繋がってて1曲のみ。
    A1.E2-E4 side1 time:31'38
    B1.E2-E4 side1 time:23'00

    演奏はもちろんひとり。
    Manuel Göttsching - Guitar, Electronics, Composed


    一応こんなサブタイトルが付いてます。

    Ruhige Nervosität 13
    Gemäßigter Aufbruch 10
    … und Mittelspiel 7
    Ansatz 6
    Damen-Eleganza 5
    Ehrenvoller Kampf 3
    Hoheit Weicht 
    (nicht ohne Schwung…) 9
    … und Souveränität 3
    Remis 3

    訳すとチェスの戦いの様子って感じですかね?最後ドローで終わってんの知らなかった。


    レコードで言うとA面終わり~B面に入るギターの音が好きでよく一緒にギターを適当に弾きながら楽しんだりしてました。シンプルでほんと気持ちいいアルバム。ずっと聞いてられるって人がいるのもわかります。

    シンセとか好きでまだ聞いてない方は一度お試しを。
    レコード買っといてなんですけど、聴くだけならCDのほうが全部つながってるので良いかもですね(笑)
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