音楽考察感

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    タグ:ボサノバ

    今夜のご紹介はこちら。

    miucha

    ブラジルの女性シンガー、Miucha(ミウシャ)のアルバム「Ao Vivo No Paco Imperial」です。

    2015年発売ですが、2000年12月にパソ・インペリアルで行われた「サンバとショーロ拍子」というシリーズのライブを収録したものです。パソ・インペリアルはリオデジャネイロにある歴史的建造物で18世紀に建設された王宮。そういう場所だからなのか、温かい曲終わりの拍手はありますが、音楽をジャマするようなお客さんの声はまったくなく、とてもいい雰囲気です。録音も生々しくて素晴らしい。

    収録曲は全17曲。

    1.Na batucada da vida (Ary Barroso / Luiz Peixoto)
    2.Pra que mentir (Noel Rosa / Vadico)
    3.Carta ao Tom / Carta do Tom (Vinicius de Moraes / Tom Jobim / Chico Buarque / Toquinho)
    4.O amor em paz (Tom Jobim / Vinicius de Moraes)
    5.Pela luz dos olhos teus (Vinicius de Moraes)
    6.Falando de amor (Tom Jobim)
    7.Maninha (Chico Buarque)
    8.João e Maria (Chico Buarque / Sivuca)
    9.Chansong (Tom Jobim)
    10.Querida (Tom Jobim) 
    11.Anos Dourados (Tom Jobim / Chico Buarque)
    12.Todo o Sentimento (Chico Buarque / Cristóvão Bastos)
    13.Resposta ao tempo (Cristóvão Bastos / Aldir Blanc)
    14.Catavento e Girassol (Guinga / Aldir Blanc)
    15.Valsa Rancho (Chico Buarque / Aldir Blanc)
    16.Pressentimento (Elton Medeiros / Herminio Bello de Carvalho)
    17.Deixa / Tem dó (Vinicius de Moraes / Baden Powell)

    ピアノ、ベース、パーカッションのトリオが基本のリラックスした雰囲気で、選曲からも分かる通りまさに集大成のステージと言った印象。いわゆる軽いだけのボサノバではなく、しっとりとしたバラードからサンバまでブラジル音楽の奥深さがわかるセットリストになっています。

    エリス・レジーナで知られるしっとりとしたスローサンバな1、哀愁たっぷりのノエル・ローザのサンバな2、ジョビンとヴィニシウス・ヂ・モライスのボッサな3、同じコンビの名バラード4、ジョビンとミウシャ名義で出した77年のアルバムにも収録していた暖かいワルツボッサの5、同アルバムに収録していたシコ・ブアルキの名曲をベースのNoveliとしっとりデュエットしている6、シコ・ブアルキのスローワルツをしっとりと7&8、ピアノのHelvius Vilelaとジョビンのユーモラスなラブソングを英語でデュエットしてる9、ジョビンのラストアルバムに入ってたジャジーな名曲10、グルーヴィーでジャジーなピアノが効いてるナナ・カイーミでも知られる13、ゲストのギンガのギターでしっとりの14、ゲストのフランシス・ハイミのピアノが暴れてて最高な15、ラストの2曲はアップテンポでノリノリの名曲サンバで締めてます。

    全17曲でボリュームもありますが、ダレることなく最後まで一気に聴けます。こんなにいいライブアルバムなかなかないような。晩年の名盤として語り継がれていきそう。

    ピアノのHelvius Vilelaにも惹かれます。荒いところもあるんだけど心にくる演奏。残念ながら2010年にお亡くなりになっているようです。

    ブラジル音楽好きにおすすめです。
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    今夜のご紹介はこちら。

    DSC06985

    MPBシンガーソングライター、PABLLO MORENO(パブロ・モレーノ) の 「BLUES E BAIAO」と言う作品です。


    最近ブラジル音楽やアルゼンチン音楽にハマってるので、適当に色々買って聴いてるんですけど、こちらは当たりでした。

    2016年のMPB作品で、前情報としてはブラジルの国民的SSW、Belchior(ベルシオール)やMPBの歌姫Elba Ramalho(エルバ・ハマーリョ)との共演でも知られる、João Neto(ジョアン・ネト)と言う人を父に持つ期待の新人SSWのデビュー盤とのこと。

    正直あまりコアなブラジル音楽ファンではないので、ジョアン・ネトって言う人をよく存じ上げないのですが、こちらはそういう前情報は特に必要のないぐらい上質なボッサ/MPB作品になっています。

    全てオリジナル楽曲で、全10曲を収録。

    1. SAI PRA LÁ
    2. A FLOR DA CARNAÍBA
    3. BRANQUINHA
    4. PRAIA DA ILUSÃO
    5. PROFISSÃO DE SONHADOR
    6. BLUES E BAIÃO
    7. QUE MORENA É ESSA!
    8. EM MEADOS DE ABRIL
    9. AOS PELADEIROS
    10. LINDEZA

    声はThe MPB的なCaetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)当たりに近い優しくボソボソ系の男性ボーカルです。これぞMPBボーカル。好き。

    タイトルにBluesと入ってるので暗い曲が多そうに感じますが、それは6曲目の楽曲名なので、全体的にはサウダージが効いたボッサ/MPBです。

    1曲目の「SAI PRA LÁ」はフルートやローズピアノが入った爽やかなミディアムボッサから、途中にロックなドラムとファンキーなスラップベース、エレキのカッティングギターが入る展開がおもしろい気持ち良い楽曲。他の曲にも参加してますけど、この曲に参加してるフルート奏者のValdemir Silvaって人がいい感じです。やさしく寄り添うようなフルートが優しいボーカルによく合います。

    その他にもサンバやジャジーな曲も入ってますが、管楽器やアコーディオンなどの楽器の使い方が上手く、曲の展開も凝ってるので、古臭さはまったくなくてとても新鮮です。参加してるメンバーも全然知りませんがレベル高すぎ。

    昔のMPBやボッサが人気ですけど、確実に新しい世代でも良いのが出てきてますね。

    全10曲で38分という長さもちょど良いので繰り返し聴いてしまいます。

    Celso FonsecaとかCaetano Veloso辺りの男性ボーカルボッサ/MPB好きにおすすめ。PABLLO MORENOの公式Youtubeでアルバム全曲聞けますよ。(もう一人Lが一つ少ないPablo MorenoっていうSSW?もいますがその人とは別人です。アルバム名とアーティスト名で検索すると出てきます。)

    こういう人がブラジルはゴロゴロ出てくるのがすごいですよね。あー、ブラジル行ってみたい。
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