今夜ご紹介するのはこちら。

camila


2011年発売のCamilla Ines(カミーラ・イネス)のアルバム「Jazzmine」です。

 
事前情報としてはブラジルのジャズ女性ボーカルで、ジャズ・スタンダードとJonny Alf(ジョニー・アルフ)をカバーしてるとのこと。ジョニー・アルフをカバーしてるアルバムならハズレはないだろうと言うことで購入してみましたがこれが大正解。

調べてみるとこの方、実は結構な苦労人で、ジャケットの写真で分かる通りベテラン感があるのですが、こちらのアルバムがファーストアルバムになってます。

88年から小さなコンテストなどを回ったり、新聞社でジャズボッサの通訳をしていたりしながら、98年からはジャズ、ボサノバ、サンバ、MPBの研究に専念されていたそうです。このアルバムはブラジルで最も権威のある音楽賞のコンペ用に作られたものらしく、その後、このアルバムが評価されて、最近だとRoberto Menescal(ホベルト・メネスカル)やSpok Frevo Orquestra(スポッキ・フレーヴォ・オルケストラ)にゲストボーカルで呼ばれるようにまでなってるみたいです。

研究していたと聞くと保守的なアレンジの楽曲かと思いがちですが、それが全然違って、このアルバムのアレンジには良い意味で裏切られました。

全体的に良質なエレピやギターのカッティングが入った所謂AOR的なサウンドで、昔のTim Maia(チン・マイア)やGeorge Benson(ジョージ・ベンソン)あたりの影響を感じさせるアレンジになっていてとても新鮮です。最近のスムースジャズによくあるケバケバとしたわざとらしいいやらしさもなく、そこはさすがブラジルジャズと言った感じです。

収録曲は全7曲。


1. Speak Low (Ogden Nash / Kurt Weill)
2. Tenderly (Walter Gross / Jack Lawrence)
3. In a Sentimental Mood (Manny Kurtz & Irving Mills / Duke Elington) 
4. My Funny Valentine (Richard Rodgers and Lorenz Hart)
5. Cry Me a River (Arthur Hamilton
6. Eu e a Brisa (Johnny Alf)
7. Indecisão (Veralucia Sampaio)


特に1曲目の「スピーク・ロウ」のこのアレンジがすごい好み。Youtubeにあるのでぜひ聞いてみてください。アレンジのクレジットはMarcos Araujoという人みたいですけど、どんな人なんですかね。昔のブラジリアンソウルとかの関係者とか?

3曲目の「インセンチメンタルムード」はチェロなどの弦楽器とエレピが絡むこれまたしびれるアレンジになっています。

6曲目のジョニー・アルフの「Eu e a Brisa」カバーも母国語だからかリラックスした雰囲気でこれもまた最高。

全7曲なのでさくっと聴けるので繰り返し聴いてしまいます。

あと、これ紙ジャケ仕様でCDが裏面まで真っ黒のレコードを意識したブラック・ディスク仕様になってます。こういう細かいこだわりから、音楽への愛情をとても感じます。こういうCD大好きです。

女性ボーカル好きでちょっと変わったのをお探しの方お試しにぜひどうぞ。