音楽考察感

購入したCDやレコードのレビューと言うかなんというか


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    タグ:AOR

    今夜はこちらをご紹介。

    don


    Don Beto(ドン・ベト)のアルバム「Nossa imaginacao(ノッサ・イマジナサォン)」です。
    1978年録音のブラジリアンソウル/AOR作品。


    こちらのアルバムはボサノバや南米の良質な作品でおなじみのレーベル、ボンバ・レコードが1000円シリーズで出してたので、よく内容は知らなかったのですが、ブラジリアンソウルということで試しに買ってみました。
    聞いてみたらジャケの印象とは違うブラジリアンソウル/AORで驚き。

    この方どんな人かというと、ブラジル出身ではなく、お隣のウルグアイ出身のシンガー・ソング・ライターらしく、TVやドラマ等の音楽の仕事を中心にしながら、ブラジルロックのカリスマ、Raul Seixas(ハウル・セイシャス)のバンドのギタリストとして在籍もしていたそうです。

    収録曲は全12曲。全てオリジナルです。

    1.Não Quero Mais (Don Beto, Reina)
    2.Num Paraíso (Don Beto, Reina)
    3.Curtindo O Silêncio (Don Beto, Reina , Walter D'Avila Filho)
    4.Nossa Imaginação (Don Beto, Rein)
    5.Menina Mulher (Don Beto, Reina)
    6.Amor Informal (Don Beto, Reina)
    7.Todos Os Caminhos (Don Beto, Reina)
    8.Tudo Novamente (Brenda, Don Beto, Reina)
    9.Brenda (Don Beto, Reina)
    10.Saber Viver (Don Beto, Reina, Walter D'Avila Filho)
    11.Renascendo Em Mim (Don Beto, Reina)
    12.Pensando Nela (Don Beto, Reina)

    内容はと言うとストリングスや女性コーラスの入ったなんともAOR色の強いソウル作品。特に前半、レコードで言うとA面が最高。

    1曲目のギターカッティング、エレピからのホーン入りのファンキーソウル。やられます。

    5曲目の少し切ないメロディーにエレピとストリングスが絡む楽曲もとても好み。途中に入るギターソロがしみます。

    6曲目もメロウな良曲でサビのメロディがたまりません。ギターの音なんかなんとなくジョージ・ハリスンを思い出させる感じ。

    B面の頭の7曲目はフォーク・ロックっぽいポップな曲だったり、8曲目にはディスコっぽい曲も入ってたり幅広いです。

    12曲目は出だしに入るエレピと間奏のエレピが効いてるナイスバラード。

    個人的にはポップ系よりストリングスと女性コーラスの入ったメロウな曲が好きです。

    全曲通してアレンジが素晴らしいんですけど、アレンジャーはLincoln Olivetti(リンコルン・オリヴェッチ)という方。この方Jorge Ben(ジョルジュ・ベン)やTim Maia(チン・マイア)、Sandra De Sa(サンドラ・ヂ・サー)などを手がけていたという、ブラジル音楽界の重鎮。こういう作品聞くとこの人が関わってる他の作品もいろいろ聴きたくなりますよね。

    こういうアルバムを安値で紹介してくれるボンバレコードに感謝です。ブラジリアンソウル/AOR好きにオススメ。

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    今夜ご紹介するのはこちら。

    camila


    2011年発売のCamilla Ines(カミーラ・イネス)のアルバム「Jazzmine」です。

     
    事前情報としてはブラジルのジャズ女性ボーカルで、ジャズ・スタンダードとJonny Alf(ジョニー・アルフ)をカバーしてるとのこと。ジョニー・アルフをカバーしてるアルバムならハズレはないだろうと言うことで購入してみましたがこれが大正解。

    調べてみるとこの方、実は結構な苦労人で、ジャケットの写真で分かる通りベテラン感があるのですが、こちらのアルバムがファーストアルバムになってます。

    88年から小さなコンテストなどを回ったり、新聞社でジャズボッサの通訳をしていたりしながら、98年からはジャズ、ボサノバ、サンバ、MPBの研究に専念されていたそうです。このアルバムはブラジルで最も権威のある音楽賞のコンペ用に作られたものらしく、その後、このアルバムが評価されて、最近だとRoberto Menescal(ホベルト・メネスカル)やSpok Frevo Orquestra(スポッキ・フレーヴォ・オルケストラ)にゲストボーカルで呼ばれるようにまでなってるみたいです。

    研究していたと聞くと保守的なアレンジの楽曲かと思いがちですが、それが全然違って、このアルバムのアレンジには良い意味で裏切られました。

    全体的に良質なエレピやギターのカッティングが入った所謂AOR的なサウンドで、昔のTim Maia(チン・マイア)やGeorge Benson(ジョージ・ベンソン)あたりの影響を感じさせるアレンジになっていてとても新鮮です。最近のスムースジャズによくあるケバケバとしたわざとらしいいやらしさもなく、そこはさすがブラジルジャズと言った感じです。

    収録曲は全7曲。


    1. Speak Low (Ogden Nash / Kurt Weill)
    2. Tenderly (Walter Gross / Jack Lawrence)
    3. In a Sentimental Mood (Manny Kurtz & Irving Mills / Duke Elington) 
    4. My Funny Valentine (Richard Rodgers and Lorenz Hart)
    5. Cry Me a River (Arthur Hamilton
    6. Eu e a Brisa (Johnny Alf)
    7. Indecisão (Veralucia Sampaio)


    特に1曲目の「スピーク・ロウ」のこのアレンジがすごい好み。Youtubeにあるのでぜひ聞いてみてください。アレンジのクレジットはMarcos Araujoという人みたいですけど、どんな人なんですかね。昔のブラジリアンソウルとかの関係者とか?

    3曲目の「インセンチメンタルムード」はチェロなどの弦楽器とエレピが絡むこれまたしびれるアレンジになっています。

    6曲目のジョニー・アルフの「Eu e a Brisa」カバーも母国語だからかリラックスした雰囲気でこれもまた最高。

    全7曲なのでさくっと聴けるので繰り返し聴いてしまいます。

    あと、これ紙ジャケ仕様でCDが裏面まで真っ黒のレコードを意識したブラック・ディスク仕様になってます。こういう細かいこだわりから、音楽への愛情をとても感じます。こういうCD大好きです。

    女性ボーカル好きでちょっと変わったのをお探しの方お試しにぜひどうぞ。
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